出版社『ヒーローズ』をうろうろしていて気になり立読みから購読。
全180p。
4つのお話からなる短編集。
4話目は表題作「渚」79pから最後まで。
【1話目】
AIと会話するサラリーマンの話。
AIをモチーフにしているの
にストーリーはすごく人間味溢れてます。
好き。
【2話目】
こちらは詳細伏せた方が良いと思うので書きませんが、
驚き!初読み作家様ですが、この短編がおそらく一番『味』が出ているのではないかな?
1話目で感じた温かさ、プラス瑞々しさにも同時に触れたような感覚。
【3話目】
とてつもなくエロチックです。
2話目はこのエロチックの伏線だったのかも。
いやぁ、ほとばしってますねぇ。
何が(誰が)悪いのかとか、そういうことではなく、あらゆる隙間を突いてくるかのような。
静かな中にオチもあり、おもしろいです。
【4話目】表題作「渚」
緩やかに笑いを誘いつつ、色艶もあり、生命力を感じます。
……全体を通して
登場人物(ヒト以外もいる)が、
各々のストーリーの中で自由に泳いでる感じで、
その水流に一緒に流されながら、エロチックにまみれながら読んでいる感覚でした。
ファンタジーなのに、全てのストーリーが生々しく人間の体温をすごく意識させられる一冊でした。
とてもおもしろかったです!
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