他人の心の内が聞こえてしまう呪いから解放されるも、悩みは尽きないお話しでした。
人の心が知りたいと望んで聞こえるようになったけれどそこには想像以上の苦悶が待ち受ける。
その苦悶から逃れたくて逃れたくて望んでやっと聞こえなくなって「普通」
に戻って平穏になるはずなのに、あるものがなくなることでできてしまう不安。
主人公がうじうじと悩んで若干鬱陶しく感じつつも、やはりこの「心の内が聞こえる」設定を存分に生かして、人と人との繋がりの話をうまく描いてありました。
話の設定や葛藤がとてもうまく描いてあるだけに、エチシーンが不要に感じてしまいましたが、心の繋がりと体の繋がり、そして言葉の大切さを思うと必要なのかなと言い聞かせて読みました。
個人的にエチは番外などで濃密に入れてくれればなぁと、本編にはあまり入ってほしくなかったです。
攻めの長谷部が執着愛っぽい思考をもってるのが今作でわかり、寡黙な一途黒髪攻め好きとしては良きポイントでした。
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