よくある恋愛ファンタジーのように小説のキャラクターに憑依してしまった主人公リテーラ・ミルト。 しかしその小説の中で望まぬ形で命を落としてしまう。悲惨なエンディングを回避するため再び神の手により逆行転生した人生3回目のリテーラは、今生こそハッピーエンドを迎えるために北部の大公フェルス・テルミネに契約結婚を提案するが…。 殺気立った目、もさっとしたひげ、顔全体に広がる大きな傷跡… リテーラを待っていたのは、期待とはかなり違う大公で? 「なんで急にジャンルが恋愛ファンタジーから西洋版時代劇になったの?」 始めから甘くないこの小説の中で、リテーラは無事最高のハッピーエンドを迎えることができるだろうか。