4巻までの感想です。まず1巻の時点で背景の書き込みが絵的にもストーリー的にも薄くて、その影響でそこで動かされるキャラクターたちが薄っぺらくなっています。2巻以降は書き込みも増えキャラも増えていきますが、それでも主要キャラがMOBの如く薄い。
トラブルや事件が起きてそれを解決するまでも、ポッと出のご都合主義のキャラを登場させてそのキャラがいつの間にか解決して結果報告だけなので、過程を省きすぎて深みがなく、置いてけぼりです。面倒な描写はご都合主義で全カット。オリビアやサイラスの肝心な努力がまるで見えません。作者が書きたい場面だけを漫画に起こしたように感じます。
どうして問題に気づけたのか、どのようにその人員を動かしたのか、どのように短期間で資料を揃えて準備したのか、どのようにすぐさま賊を捉えて証言を聞き出したのか、そのすっ飛ばしたあたりが楽しいのに、それ全部すっ飛ばされてつまらないなという印象です。
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