シリーズ５作め。少し脱線しますが、このシリーズの良い所は、内容はもちろんですが５冊がひとまとまりにならずに独立しているので、一冊ごとにレビューを書ける点だと思います。一冊ごとに熱く語れるというのはファンにとっては喜ばしいことなので。今回もラ
ブラブぶりは健在で、その点は安定感が出てきたものの…二人の関係が長くなり深まるにつれて当然、周りへの配慮なり何なりが必要になるわけで。前回が天野サイドの話だったので、今回はついにミケちゃんサイドの話になり、天野とは別の濃さがあり面白かったです。そして今回も大分考えさせられました。「まだまだ私も偏見を持つ側の人間なんだろうな」と。実際、BL好きと言って（読む漫画・小説の９割以上を占めていても）未だに「BLはファンタジー」と思っているので、当事者の立場や気持ちになりきれてはいないんだろうなと反省しました。漫画に出てくる登場人物たちのように少しずつでも認めて理解していけるようになりたいと思いました。可愛くて楽しくて、しっかり現実を考えさせてくれる大好きなシリーズです。
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