ほぼ1年前に惣領先生をシーモア島で勧められた。それまで意識したことなく、名前のみ知る程度だった。
そのとき試し読みした作品もあった(このパックが全817頁なので収録作品にも入っている)が、機会がうまいこと作れずズルズル日付ばかり過ぎてた。
ちょっとその作品だけの印象では自分が勝手にハッピー飢餓にあったので、後回しと、そのときは何故かそう思ったのだ。いろいろな作品の内の一作で先入観、申し訳なかった。
この大容量パック、1月に買って、ホント大容量なので、しかも「試し読み」だから終わりまでではないと分かっていて、時間が必要だと思えば思うほど他の読み物に手が。
しかし、いよいよいざ読まん、と来てみた。
見れば見るほど、絵が好きなことに気づく。読む作品悉く、なのである。
顔が特に。
それに抜群に安定した雰囲気があり、実にわざとらしくなく漫画的作為がするする展開していって、読ませる読ませる。実力者とすぐ分かる作品が並んでいて、この、顔を眺めるというだけのためにも、読む気がむくむく育ってきている。まだ現在150頁目でありながら、期待しかない。
あまりインパクトの無い歌だと思ってその年代の曲のなかでは大して見向きしてなかったものがMARS番外編に使われていて驚いた。ビートが入ってる感が強くなく、各フレーズのno nameのとこだけ何か隠れメッセージ?、いやそれでもチャカポコのんびり気ままな感じな歌だなどと見ていたのに、命知らずのスピード狂の人物が聴いてる音楽に使われてるなんて。刹那的に生きる命知らずの樫野と二人を結ぶ!?いや、その嗜好が本質を映すものなのだとしたら、キャラ造形に籠められたものは実は… 裏設定ばらし??…凄いストーリーを作れる人なんだな、と、感じ入った。
ちょくちょく神尾先生の「花より男子」を思い出す顔が多いが、他に似たとこは無くてそこだけだから全然大丈夫。(「終わるHeartじゃねぇ」はくらもち先生を思い出してた。)
ほんの少しダーク要素が入り、その陰影がドラマに思わぬ発展を促していて日常が日常だけに終わらせられてないのが作風なのかなと思った。才能に満ち溢れているのがよ〜く分かるパックだった。内容からしたら無料だなんて信じられない。
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