久しぶりに今市子先生の作品を読んでいます。ミルフィーユの様な、幾重にも重なる登場人物達の人生が面白かったです。ゲイ、バイ、サイコパス系ショタなのかスタンダードなゲイなのか…(…山小屋のオーナーさんはサイコパスっぽいな、と思ったのですがどうで
しょう…。)そして組長を支える、猫が命ヤクザのおじさま。各々わちゃわちゃしながら歳を重ねていきます…。いろんなテーマが出てくるので(主に借金返済…)笑ってイライラさせられて、どうしようもない家族愛と切なさもあって…。 おじさまヤクザが出張に行くから猫を預かってくれ、の行く先が留置所だったり。山小屋オーナーの人生が凄くダークなのに年下から迫られる…。貸金業の社長とその青年社員の不倫関係も、どこかで聞いた様なよくある不倫話のオチなのに、その社員の静かな強かさに、市子先生上手いなぁ…と思いました。私にとっては至れり尽せりの3冊でした。(ただエチ描写は少ないですよー。)
主人公の人生に大きな意味のある登山。作中の山を登った先に広がる景色のコマを見て、学生時代に登山をしていた時間を思い出しました。木の匂いとか今でも良いなと思います。
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