デリクもその母も ヒーロースティーヴンもヒロインの両親も、揃ってサイテーの人たち。ヒロインが契約結婚を持ちかけた時に「いい人であってほしいと思っているわ」と言っていたが、残念。スティーヴンの出自のせいで差別を受けてきた背景は理解するし同情も
するけれど、同じ穴の狢であることに変わりない。ヒーローという代名詞を使いたくなくなる。けれども、スティーヴンはキャサリンを知るほどに変わっていく。元々から良い人素質は有ったのだろう。デリクの不実に黙っていられなくなるほどには。そんな展開の中で、ヒロインだけは凛として 確固たる信念の持ち主で揺るがなくて美しい。妊娠の不安もある中でも スティーヴンを常に気遣い優しく寄り添っている姿は、痛々しくて見ていられなかったが、それでも揺るがない気持ちを伝え 去っていく後ろ姿に、悲しみと強さと憐れみを感じずにいられなかった。デリク親子に振り回され過ぎです。
もっとみる▼