記憶喪失物はHQが大好きな分野。
その上で、別の人生を生きる機会になったりする訳ですが、チャンスも巡ってきた、というストーリー。
素敵なシーンが一杯あります。
人生というのは、与えられたものでもあり、その一方自ら歩むものでもある、とい
うことを改めて思いました。
事故が人の生死を分けただけにとどまらず、他人の人生と交錯するハプニングで、ヒロインは生き延びたという幸運以上の運を手にしたのでした。
自分が何者か解らない恐怖のなか、その中で彼ウィルにどんどんひかれていくヒロイン。新しい感情として。
一方で一度は冷えたものが再燃するかの状況の彼。
彼も、ヒロインに対して覚える感情を、エイドリアンとして見たのではなかったから、当然引き起こされる混乱、困惑。向けていたつもりの恋愛感情に収拾がつかなくなり、理屈がつかない苛立ちの矛先はエイドリアンへ。
記憶の回復は、別人の上に築いた砂上の楼閣の崩壊をもたらしたかのようでしたが、真実が現れてくることが、結局は彼女に幸運ももたらしました。
もっとみる▼