HQは、やってくれます。
主人公達が理想的に思える結婚の実現を。
燃える二人も冷静な二人も、そして、現実の生活があって、自分のこれまでがあって。
こんな生活どこかで頭に描いていた、というクリスマスを過ごして、それでもまだ相手のこと
をまだ知らないとして慎重な二人。
暖かい目の周囲はそれとなく水を向ける、けしかける、決意を促す。
名前も知らないひとと、というのはお話にはよくあるが、我に帰って慌てて立ち去ることの恐さがあまり語られず、ただただまた会いたい、なんだか古今東西の定番商品的ドラマ仕立て。
でも、二人のなれそめはアレでも、その後の経過はけじめあり、情熱もあり、で、分かりやすく進行するストーリーを安心して読んだ。
私は男性に馬面が過ぎるとその人物にいいなぁという好感が抱きにくくなるのだが、この作品の彼は素敵だった。
最後一頁半の雪景色が簡単に描いてるように見えてしまう。
ストーリーには「奇跡、お届けします」(狩野先生)と少しだけ類似性があり読み比べして楽しんだ。
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