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ポップでキュートで毒がひと匙、6作入り短編集。
・『ないしょの話』お姉ちゃんに憧れる妹、邪険にされてたりもするけどやっぱり仲良しなんだよね。子供の頃だけ一緒の「見えない友達」とお隣の男の子と子供らしいお葬式ごっこと、とて
も良かったです。星5つ。
・『ミス・シュワルツは絶望している』ひとりぼっちのオールドミス、宇宙人との交流と僅かな変化。レトロさあるキモ可愛い宇宙人のデザインが好き。星4つ。
・『未来処方箋』吉と出るか凶と出るか、未来を賭けた謎の薬でバンドマンの青年の身に起きた出来事。星3つ。
・『ぼくのばら色の世界』前後編。少年の世界には、父親から届く遠い国々からの手紙、少し怖い祖父、冴えない学校生活。本当のことを知った時、世界の色を決めるのは自分自身。星4つ。
・『シンシア』描き下ろしで、これだけ短いです。嘘になるのがわかってしまう言葉って切ない。星5つ。
・『空色のリリィ』この話があってこそのこの一冊。何を書いてもネタバレになりそうなので自重しますが、めちゃめちゃ切なかったです。あと、クズ教師に災いあれ。星5つ。
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