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投稿者: いちょうにりんご
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先月この本について紹介する番組を見逃してしまい、気になっていた作品です。(2015年にノーベル文学賞受賞者の作品だと知らなかったのがちょっと恥ずかしい。)
ひさびさに行った図書館でこの作品の漫画版があり、読んでみました。もとの文庫版もまだ最初の部分を読んだくらいですが、漫画版とのちがいについて簡単に。
・文庫版と漫画版では記載されている内容の順番が違います。
(文庫版は作者がなぜこの作品を纏めて出版することになったかの経緯から始まりますが、漫画版では2巻の冒頭でそれが描かれています。女性たちの証言内容も順番がちがいます。)
どちらからこの作品に入っても問題はないかと思いますが、漫画版はいきなり女性達の証言内容から始まります。もとの文庫版について少しは知っている前提な気がしており、漫画版は2巻全部読むことを勧めた方が良いです。
・漫画版でも多くの方の証言された内容が描かれていますが、文庫版の全てではないことです。(文庫版では、複数ページにわたるものもあれば、数えられるほどの行数の内容の証言がありますが、でもどれも心を揺さぶられる内容です。)
・漫画版は絵があるからこそ、表情や切迫感、喜怒哀楽様々な感情が分かりやすく、当時の服装や建物、装備、兵器、気候などが描かれているのでより入り込みやすいかと思います。
・文庫版と漫画版はともにインパクトはあります。漫画版は女の子達がみなかわいく描かれているため尚更な気がしました。
女性たちがすすんで(やむなくの方もいますが)前線に行くことを志願しており、洗濯係や看護婦、狙撃兵、飛行操縦士、機関士などあらゆるところにいて戦っていたことに驚きました。たくさんの方の人生の一部を教えてもらっており、色々な感情が湧いてきて、ときに重くなることもあります。一気には読めないのですが、知ってよかった作品です。漫画版でも伝わる作品だと思います。
投稿者: いちょうにりんご
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みっきー様
行間大丈夫です。読めます!
私も簡単にと最初に書いておきながら、だいぶな長文になってしまい、すみません( ;´・ω・`)
少しでもお役に立ててよかったです。私にとっても色々発見になりました。
読んでいるのは、シーモアにも挙げられている岩波現代文庫の紙本です。
今も読み進めていて、時々泣きたくなるような、天井を見上げたまま頭の中を整理したい気持ちになります。女性・女の子だからこそのお話もあり、共感もしてしまいます。
ソ連の時代(特にスターリンの頃から)がどんなものであったのかも、うかがい知ることができます。
当時のソ連の女性と戦時中の日本の女性は戦争への関わり方がちがくても、何か自分にできることはないのか、同じ国の人を助けたいという動機は同じだったと思います。それを利用された、そのまま暴走してしまったのが怖いことです。
色々な立場の方々がおり、考え方や心の有り様は違っていました。
私にとってはやはり戦争はダメ、起こしてはいけないという思いです。
投稿者: みっきー
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いちょうにりんご様
書きたい事が溢れて、お返事が遅くなってしまったのですが、
長文回答に凄く感謝です!!
物凄く分かりやすくポイントを説明して頂いて、本当に有難うございます
。<(_ _)>ぺこ
(文庫版、という事は、岩波書店のって事でしょうか?)
私は、新聞記事で紹介されてたのを読んで、部分的にしか知りませんでし
た。ノーベル賞受賞の事や出版が40年近く前なのは、Wikiを調べて知りま
したが、それを最近、シーモアでマンガを見かけてびっくりしました!
女性の従軍については、
日本でも、進んで軍人のお手伝いをする女性達がいた事を聞いていますが
、この作品で、女性が集団でかり出されて計画的に軍に組み込まれていた
様子を聞き、悲しかったです。
中には、女性であっても、戦争がアイデンティティーになっていた(されて行った)人もいるのかなと思いました。
ロシアや近隣地域の事情…、文化・貧富の様子・心の様子が知る事ができ
ればと思っているので、お話を聞いて、マンガ版に余計興味が湧きました
。
教えて下さる方がいて、本当に良かったです。有難うございました!
<(_ _)>ぺこ