私たち夫婦は神社仏閣が好きでお散歩の途中に見知らぬ神社などを見つけるとよくお参りをしていたのですが……
ある日のお散歩の途中に見つけた神社でそれは起こりました……。



よくお散歩で通っていたはずなのに、その日初めて林の中に佇む神社を見つけました。
決して大きい社とは言えないものの、ちゃんと綺麗な手水舎や絵馬などもたくさんあり、お参りに来ている人がいるのを感じる神社でした。

主人と手水舎でお清めしてお参りを済ませ帰ろうとした時、ふと絵馬に目が止まりました。

書いてる内容はほとんどが「合格祈願」や「安産」など、ごく普通の絵馬だったのですが……
そんな絵馬から離れるようにして飾られていた絵馬を見て私たち夫婦は恐怖を感じました。



「○○家、先祖末代まで祟って……」

「祟り、呪う……」

「苦しみを味わえ……」



明らかに他の絵馬とは違うものに書かれており、殴り書きのためちゃんと読めなかったのですが恐ろしい事が書かれてるのはすぐにわかりました。

すると突然！体が鉛のように重くなり、強烈な吐き気を二人揃って感じました。

私たち夫婦はこの絵馬の怨念にあてられてしまったのです。

すぐに手水舎でお清めしましたが全く良くならず、このままでは二人共倒れてしまうんじゃないかと思うくらいに体調は段々と悪くなっていった時、主人が「川へ行こう！」と言い出し二人で重い体を引きずりながら少し歩いた所にある川へ向かいました。

二人で川沿いの土手に倒れ込み私はそのまま気を失ってしまいました。

しばらくして気がつくと体の異変はすっかり良くなっていました。


主人曰く、この川は私たちが住む都市の中で一番大きな川で常に良い「気」が流れていると言われている川なんだそうです。

私が気を失っている間主人は、私と主人から靄の様なものが川の流れに引きずり込まれて消えていくのを見たそうです。

この川の力が助けてくれなかったら今ごろどうなっていたかと思うとゾッとします。


この一件以来神社に行っても決して絵馬の内容は見ないようにしています。
皆さんも興味本意で見ないで下さい……どうなるかわかりませんよ……。