あれは高校一年の冬休み。
部活で学校にいました。
練習の移動のために友人数人と階段を下っていたら、後ろから制服のスカートの裾を引っ張られました。
「ちょっと?、イタズラやめてよ?」と私が言うと、一緒にいた友人は皆私の前を歩いています。
後ろには誰もいませんでした。
結局、私の勘違いということでその場は収まりました。
夕方、帰宅すると親が出掛ける用意をして私を待っていました。
祖父が亡くなったからすぐ実家へ行くと。
車中で話を聞くと、祖父が亡くなった時刻と私のスカートの裾を引っ張られた時刻がほぼ同じ。
私は今でも祖父が最期に挨拶に来てくれたんだと信じてます。