私が保育園に通っていた頃の話です。
母が仕事で忙しかったので祖父が車で保育園の迎えに来てくれた日の帰り道でした。
踏切で電車が通過するのを待っていたのですが、ふと、窓から見える近くの建物の壁を私は見ていました。
すると、そこの壁にはスポットライトが当てられているかのような光が射しており、そこに一つの人影がありました。
よく見てみると首元から一つのロープらしきものが上に伸びていて、吊るされているような影だったのです。
私は影になる物体を探しましたが、影となる物体どころか、その壁に向かって光を当てるようなライトすら見当たりませんでした。
その後、家に帰って、母にその話をしたところ、その近くの学校で昔、首を吊って自ら命を絶った生徒がいたとのことでした。