私は元とも霊感があったのか、学校では足だけが机の間を通って行くのをみたり、長い髪の毛が机から垂れ下がっているなどを教室のふとした場面でよくみかけることがありました。
私はホラー番組とか見るとかなりびびってしまう部類でしたが、なぜか自分がみるそういう不思議なことに対しては怖さを感じたことはなく、害を受けたことがなかったからかもしれません。
しかし、高校生になった夏、初めて怖いと思ったことが起こったのです。
私は県外の高校に入り、部活をしていたため、帰りは21時近くになることが多々ありました。帰り道はくたくたで自転車を漕ぐのも面倒くさく、手で押して携帯をいじりながら帰ってました。
帰り道には、古くてあまり手入れをされていない墓地がありました。その近くには池もあり、外灯はそんなになく、カーブミラーがありました。この部分だけを聞くとなんて怖そうな場所なんだろうと思われるかもしれませんが、私はこの墓地の近くの中学に通い、部活の練習でよく走り込みをしていた場所だったので、慣れたもので、怖さなど微塵に感じていなかったのです。
携帯をいじりつつ墓地を過ぎてすぐ、私は背後になにかの気配を感じました。急に背筋に冷や汗をかいて、なにかが頭の中でやばい、逃げなくちゃ‥‥!!思いました。
携帯をポッケに慌てて突っ込んで自転車に乗り、なにに追い立てられてるのかわからず無我夢中に漕ぎました。
先ほど、カーブミラーがあると言いましたが、池が終わる曲がり角にちょうどそのカーブミラーがあります。ちらりとそのカーブミラーを見ると、青白く光る男の子らしきものが笑いながら走っていたのがみえたのを覚えています。
私はそのような霊的なものを軽くみていたのでしょうか。それ以来、なんだか不思議なものをみる回数が減った気もします。しかし、やばいと感じるものをみる回数が増えました。
高校の最後の年にも人が死んだことがあるところと知らずに、中に浮く生首をみたことがあったのですが、一番身の危険を感じたことはやはりあの高一の夏だったので、この話を投稿させていただきました。