マンガ多すぎ!業界最大級!!
無料会員登録で、新規登録クーポンプレゼント中!!
漫画(まんが) ・電子書籍のコミックシーモアTOP > 特集一覧 > 【発表】オカルト恐怖体験2016
仕来り
17歳の頃、私は2つ上のGさんという方のところにお嫁に行きました。

嫁ぎ先のお家はGさんのご実家で、トイレの隅、階段の隅、上がりきった隅・・・色々なところにお札が貼ってありました。

何でも家族のほとんどが視える…らしいのです。

私の実家もたまに不可解な出来事はありましたので。
(夜中2時頃になると仏間横の廊下に、お線香の匂いが漂うなど)そこまで深くは考えていませんでした。

嫁いだ際、義母に
「毎日きちんとこれだけはしてね。」
とお願いされたことがありました。

それは、お経を唱えること。
写経でした。

写経と言っても半紙では無く、栗のような形の紙に写す。
と言った特殊と言うか・・・

17歳の私にはなんでこんな形なんだろう?
と、リアリティも信用性も無いものでした。

でも、Gさんもしていた事なので何も考えず写していたことを覚えています。



Gさんは家族から止められていることが有りました。

それは
「決して心霊スポットには行かないこと」

でも若い時って行きたくなるんですよね。

両親のいうことを聞かず、夜な夜な心霊スポットへ遊びに行くGさん。
ただ、やはり着いてくる。
連れて帰ってくる。
というのが怖かったのか、行く時はいつも友人Sくんの車でした。

ある日、いつもの様に心霊スポットに行っているので私は先に寝ていました。

すると、血相を変えて帰ってきたGさん。

私を起こすと、声を荒立て
「俺がねるまで絶対起きておいて!!」

眠っていた私は急に起こされ、訳もわからず眠い目をこすりながらGさんが眠るまでゴロゴロとしていました。

そして、ようやくGさんが眠りにつき、私も寝るか寝ないかのウトウト、フワフワと言うか…
もう寝落ちる…
と思ったその時!!

部屋のドア(磨りガラスになっている)に、
ガシャン!と、大きな音を立てて何かがぶつかりました。

もう寝落ちそうな時でしたが、びっくりして汗が吹き出るほどの音でした。

その音で私の目はしっかり覚めました。
しかし怖くてドアの方は向けません。
静かに布団を頭までかぶり、じっと身をひそめました。

あの大きな音から、何分・・・何時間経ったか分かりません。

音がしないことを確認できたからか、気持ちが落ち着き、ゆっくり眠りにつきました。



次の日の夕方、S君が訪ねてきました。

S「G帰ってる?」

私「ううん、まだ。
どうしたの? 」

S「いや、あのさ、昨日心霊スポットいったやん。
で、俺今日彼女とデートやってんけど、
彼女がしきりに後部座席気にするねん。
だからどうしたん?って聞いたら、彼女が、
誰か乗ってる気がするって。・・・
だからGに聞いてみようかと思って」
と・・・



私もGさんも怖くて車を見に行くことは出来ず、S君はその後、車を霊媒師の方に見せたらしいです。

そしてすぐに手放していました。

その後も懲りずに心霊スポットに行っていたGさん。

私はベッドに転がりながらMちゃんと電話をしていました。

何時間喋ったでしょうか…

同居だったので、
「旦那もいないこの家で私何しているんだろう
今日も心霊スポット行ってるねん。
ほんま嫌なるわー」

と、Gさんの愚痴を言っていたその時!


ぼーっと見ていた三面鏡に映し出されている磨りガラス
(二つのドアを横にスライドさせるタイプのドアです。)
の向こうの廊下に
フワッ
と、黒い影が映り
、廊下を階段の方に向かって
スーーーー
っと動いたのです。

電話中なのに、声は出ません。



やっと出た一言は
か細い、静かな声で「ごめん、喋られへん…でも、電話絶対切らんといて・・・」
でした。

その時は廊下から目が離せませんでした。



その後、その影は戻ってくることもなく一体なんだったのか…

離婚してしまって、そのお家がどうなったのかももうわかりませんが…

お得情報をGET!登録してね

▲ページTOPへ