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漫画(まんが) ・電子書籍のコミックシーモアTOP > 特集一覧 > オカルト恐怖体験2018【発表】
廃屋
『ダメだ』『いけないよ』
そう言われても、本当に怖い目に合うまでやってしまうのが小学生。
私もそんな生意気な小学生の1人でした。
雪に撒かれた塩カルを舐めてみたり、絶対に遊んではいけないと言われた裏山に登ってみたり。
そんな生意気な小学生が5人も6人も集まると、いよいよ手をつけられません。
私たちは、ある日山の中にある廃屋へ肝試しに行きました。
真っ昼間だったけれど、林の中は薄暗く、壁も襖もなく、柱と屋根と敷居しかない廃屋はそれだけで何となくホラーめいた雰囲気を醸し出していました。
しかし、所詮廃屋。
探索してたところで小さな家ですから全部探検しつくすのに15分もかかりませんでした。

「なーんだ」
「つまーんない」
「ゲームでもして帰るかー」

そうして、古い新聞紙がひかれた床の上で床の上で各々自由に遊び始めました。
私も暢気に当時流行っていた通信ゲームを。
その時、ゲームを家に忘れて、暇そうに新聞を読んでいたJさんが顔を真っ青にして叫びました。

「なんで!!」
「・・・え、どうしたの?」
「日付、これ昨日のだ・・・」
「えっ・・・」

皆顔を見合わせましたが、考えることは同じだったようで、一様に青い顔をしたまま、そそくさと荷物を片付けて廃屋を飛び出しました。

それから、私たちが二度と空き家へ入ることはなくなりました。

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