「四代目・大和辰之」のスピン元で、引きずり込まれたブラックホール(「四代目〜」の前日譚「ジェラシー」のこと)のはじまりがココかと思うと、感慨深ささえ感じてしまいます(ブラックホールってすごいなー)。
私も麻巳姐さんのことは、「まじか…」っ
てなって、もし最初に「みのりの手」を読んでいたら、「ジェラシー」は、今と少し違う感情を持って読んでいたかもしれません…。が、卯一好きは変わらなかっただろうなと思います。卯一への気持ちが揺るがなくなったのは、麻巳さんが卯一に向けた”掛け違えたボタン〜”視点なので。麻巳さんでさえ憎むことができなかった卯一は、知れば知るほど惹かれるという中毒性があります。
さて、本作「みのりの手」ですが、カルテ1・2にそれぞれ登場する2人(1人は辰之)の捨て駒感がすごいです笑。みのり先生の相手役としてガッツリ描かれてありながら、その後の扱いたるや(あとがき)…笑うしかない。スカベリ子先生、さすがだなーと思ってしまいます。こういう悲壮感のないさっぱりした感覚がすごく好きです。
そして、やっと本命登場。ベリ子先生の作品は、どれも受け攻めが予想と反対なのですが、全然アリです。あぁ、攻めくんはこういう顔するのね…、はぁ、受けくんはこんな風に感じるのね…とベリ子先生のエチ描写には毎回ドキドキします。みのりの上手さに対するやり取りからの流れもたまらなく好きです。皮肉と嫉妬かと思いきや、愛しかあふれていない。辰之、ドンマイ!笑。
その後の”日常会話”も、別短編”幸せの形B4サイズ”も好きでした(また受け攻めが予想と反対、というか法則がわかってきました笑)。
先月、掲載雑誌で最終回を迎えた「ジェラシー」、単行本は8月発売予定みたいですね。落ち着いて読める気がしないです…。
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