ビジネスや人生で成功するために、もっとも大切な「ツール」とは何か?
その質問に本書の著者・相葉光輝さんは断言します。
「それはメモです」
メモは使い方ひとつで、成功も失敗も導く最強の仕事ツールです。しかしメモを重視しながら、結果を出せない人はたくさんいます。
その原因は「メモの使い方」が間違っているから。
私たちはメモの正しい使い方を教わる機会すらない中で、社会人になったとたんに「すぐにメモするように」「上司の言うことは必ずメモをとるように」と言われます。
しかし、そんな間違ったメモをしているから、結果を出せない人が増えているのです。
メモは「捨てるため」に書いてこそ効力を発揮します。
つまり「捨てメモ」こそ、実践すべきメモ術なのです。
ちなみに捨てるといっても単にメモを捨てるだけではありません。
「捨てメモ」は3度捨てることを意味します。
(1)メモをとる前に情報を捨てる
(2)「きれいに書く欲」を捨てる
(3)メモそのものを捨てる
「たくさん書く」「きれいに整理して書く」「ちゃんとメモは残す」という、これまでのメモの使い方は明らかに受身のメモといえます。
それに比べて「捨てメモ」ははるかに能動的な行為です。
というのも、捨てることを判断するのは主体的な「自分」。
ですから、捨てメモを繰り返すことで、自然と仕事も主体的に取り組めるようになるのです。
これこそ、仕事で成果を出すためにもっとも必要な要素でもあります。
経営者をはじめ3000人以上のメモから編み出した「メモ術」を、本書では余すところなく紹介した内容になっています。
小さなメモから大きく人生を変える、そんな1冊です。