失業中の青年クレイが再就職した〈ミスター・ペナンブラの24時間書店〉は変わった店だった。まったく繁盛していないのに店名どおり24時間営業で、梯子付きの高い高い棚には、存在しないはずの本(Google検索にもひっかからない!)がぎっしり詰まっているのだ。暗号で書かれているらしいそれらの本の解読に、クレイは友人たちの力を借りて挑むが、それは500年越しの謎を解き明かす旅の始まりだった――すべての本好きに贈る冒険と友情、その他もろもろ盛りだくさんの物語。2013年度全米図書館協会アレックス賞受賞作。解説=米光一成