■あらすじ
アメリカ・カリフォルニアを疾走する貸し切りバス。日本人の企業経営者たちを乗せたバスの中に、コーディネイターの松波洋平がいた。バスが信号で止まった時、目に入ってきた道路標識。「サンタクルーズ」という行き先を示した単語に、洋平は別れた恋人との思い出がよみがえってくるのだった。
■著者コメント
クール・ジャパニーズ!これからの日本人は、そう呼ばれるだろう。たとえ日本経済が、たとえ日本という国自体が、急激な減速状態におちいっていったとしても、『日本人はカッコイイ、素適だ!』という目で見られる。これからは、アジア諸国はもちろん、アメリカやユーロ圏諸国の人々から、少しの妬みと晴れやかな憧れをもって、『ジャパニースは、クールだ、素適だ』と言われるような日本人が数多く生まれてくるでしょう。そんな、はしり、先がけ、というより、まずは第一歩といった主人公がアメリカ西海岸にいたのです。