「なぜソニーが不動産業を始めるのか?」
2014年4月、ソニーが不動産業への参入を発表すると、本業であるエレクトロニクス事業の立て直しが急務のなか、「ソニーの迷走」ではないかと、真意を疑う声が相次いだ。
2014年8月の業務開始以降、予想以上の反響と問い合わせがソニー不動産には寄せられている。そして、8月から11月までにサービスを利用した顧客のアンケートでは、「サービスに満足」「知人に紹介したい」と回答した人が94.8%に達したという。なぜ業界後発のソニー不動産が、これだけ注目されるとともに、顧客の心をつかむサービスを実現できているのか?その秘密は、ソニー不動産が不動産業界に持ち込んだ「新しさ」と改革者たちの「志」にあった。
本書では、日本の中古不動産流通市場の現状と課題を解説した上で、ソニーが不動産業を始めるにいたった理由に迫り、同社のビジネスモデルを解き明かします。そして、それが日本の不動産業界に与える意味を考えます。
不動産業界に関わる方から、不動産売買を実際にお考えの方、さらには「ソニーがなぜ不動産業を?」と率直に感じた方に読んでいただきたい1冊です。