★ 技法や特徴から、歴史、思想まで。
★ 印の世界を深く正しく知ることで、
味わいを増した作品づくりに。
◆◇◆ 著者からのコメント ◆◇◆
篆刻(てんこく)は、印に文字を刻す伝統芸術です。
主に漢字の最も古い書体である篆書(てんしょ)を
刻すので篆刻という名称がついていますが、
実際には篆書以外の書体も用いられます。
篆刻は、手に収まるほどの
小さな四角の中に文字を配し様々な意匠を
凝らすことから「方寸の美」とも称され、
机上に収まる小さい空間の中に
無限の広がりを感じさせられる奥の深い世界です。
本書では「篆刻をどのように鑑賞すればいいのか」
というニーズに応えるべく、篆刻芸術を鑑賞し
理解するための見方・考え方について、
様々な作例を挙げて解説致します。
中国・日本における歴代の古印や
篆刻の作品解説にはじまり、近現代の
篆刻作品についてはそれぞれ独自の技法や
風格に着目して鑑賞の解説を行います。
この本が篆刻に興味を持つ方の
鑑賞の一助となり、あるいは篆刻芸術に
魅力を感じて篆刻を楽しむきっかけとなり、
篆刻人口の増加へと繋がることを願っております。
篆刻家 川内伯豐
コツがわかる本