ライトノベル

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春が来たら、桜の花びらふらせてね。

涙鳴

（4.0）投稿数1件

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作品内容

限られた人以外の前では言葉が出なくなってしまう“場面緘黙症”に苦しむ冬菜は、イジメられた経験に苦しみ、ひとりでいたほうが楽だと思っていた。しかし、入学した高校で明るく人気者の夏樹と出会う。夏樹は冬菜が話せないことをなぜか知っていたが、気にせず話しかけてきて、春には桜の花びら、夏には朝顔など、いろいろな贈り物をする。冬菜は夏樹に心を開いていくけど、夏樹はたまに苦しい表情を見せる。じつは、冬菜に言えない過去を抱えていて…。心がちぎれそうな恋に大号泣!!

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恋愛・ロマンス小説

詳細

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作品情報

ジャンル

：ライトノベル

恋愛・ロマンス小説

出版社

：スターツ出版

雑誌・レーベル

：野いちご文庫

DL期限

：無期限

配信開始日

： 2019年3月29日

ファイルサイズ

： 5.4MB

出版年月

： 2018年2月

ISBN

：

9784813704089

対応ビューア

：ブラウザビューア

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レビュー

春が来たら、桜の花びらふらせてね。のレビュー

平均評価：4.0 1件のレビューをみる

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最新のレビュー

速い画家さんさん

(女性/40代) 総レビュー数：2177件

似たようなアニメ映画があったような

ネタバレ

このレビューはネタバレを含みます▼ 内容はちょっと違うけど、聾唖なヒロインを小学生の時に、好きな女の子ほどいじめたい心理のヒーローが、からかったり、いじめてしまい、それが、互いの心の傷になる。しかし、高校生で再会し、お互いの傷と過去に向き合うという、教育チャンネルでも放送されたアニメ映画を思い出させる物語。
己の犯した罪と、卑怯者な自分のせいで、無惨に散った初恋、それでもヒロインを忘れられない、償いたい、恋心がまだあることの苦悩など、ヒロインには明かせない心のうちを抱えた贖罪の人のヒーローと、ヒーローの正体を忘れていて、なんでそんなに優しいのかと疑問になりながら、臆病になりながらも、少しずつ、心を開いていくヒロイン。そして、ヒーローと二人きりならば、話せるようになり、ヒーローの友人達の優しさもあり、前向きに生きていけそうなところに、トラウマの原因のもう一人の女の子が転校してくる。ヒーローの正体を知り、心を閉ざしたヒロイン。ヒーローが好きで、ずっとヒロインに意地悪をしていた女の子がまた小学生の時を再現するように、クラスを巻き込んで、いじめてくるようになる。しかし、ヒーローやヒーロー友人カップルがクラスではヒロインをまもろうとする。
ヒロインに片思いをしているヒーロー友人も、ヒロインを優しくも厳しく諭していく。
そして、ついに、自分の卑怯な心と行いを友人たちに打ち明けられたヒーロー。そんなヒーローの過去を受け入れた上で、ヒロインとの仲を応援してくれる。全ての分岐点の小学校で、ヒロインを待つヒーロー。そして、意地悪な女の子も呼び出されて、三人各々に過去にけりをつけて、前を向くことに。ヒロインのあまりのお人好しぶりに、意地悪な女の子も脱力。そして、晴れて恋人同士になった二人。その後のラブラブな二人の様子が。
いじめるものと、いじられるもの、卑怯に逃げてしまった当事者、この人たちは、心を向き合えば、いつか、わかり合える日がくることを示していて、だからこそ、その他大勢に埋もれて、その場の雰囲気で、傍観者や受動的ないじめ加害者になった者には、わかり合える日はこないことを示している。そんな傍観者達はきっと、自ら気づく日までは、卑怯者の傍観者や受動的ないじめ加害者であることを、人生の場面場面で繰り返しながら、生きて逝くのだろう。自分の卑怯さ、矮小さに気づかぬか気づかぬぶりをしながら。