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熱源

川越宗一

（4.3）投稿数3件

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作品内容

降りかかる理不尽は「文明」を名乗っていた。
樺太アイヌの闘いと冒険を描く前代未聞の傑作！

樺太（サハリン）で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフ。
開拓使たちに故郷を奪われ、集団移住を強いられたのち、天然痘やコレラの流行で妻や多くの友人たちを亡くした彼は、やがて山辺安之助と名前を変え、ふたたび樺太に戻ることを志す。

一方、ブロニスワフ・ピウスツキは、リトアニアに生まれた。
ロシアの強烈な同化政策により母語であるポーランド語を話すことも許されなかった彼は、皇帝の暗殺計画に巻き込まれ、苦役囚として樺太に送られる。

日本人にされそうになったアイヌと、ロシア人にされそうになったポーランド人。
文明を押し付けられ、それによってアイデンティティを揺るがされた経験を持つ二人が、樺太で出会い、自らが守り継ぎたいものの正体に辿り着く。

金田一京助がその半生を「あいぬ物語」としてまとめた山辺安之助の生涯を軸に描かれた、読者の心に「熱」を残さずにはおかない書き下ろし歴史大作。

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作品情報

ジャンル

：小説・実用書

小説 > 一般小説 > 歴史・時代

出版社

：文藝春秋

雑誌・レーベル

：文春e-Books

DL期限

：無期限

配信開始日

： 2019年8月29日

ファイルサイズ

： 2.2MB

出版年月

： 2019年8月

ISBN

：

9784163910413

対応ビューア

：ブラウザビューア

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レビュー

熱源のレビュー

平均評価：4.3 3件のレビューをみる

高評価レビュー

すずさん

(男性/30代) 総レビュー数：61件

人が生きる過去と未来

アイヌ文化をメインに、各々が帰る場所とは、各々が未来に残すもの、文化、人種とは何か、を問いかけてくれる小説でした。
現代では多様化と謳われつつも、一元化の方向へと進んでいくような転換期を迎えているかと思われます。

自らが生きた文化を残しつつも発展していく現代にどこか似通ったものを感じました。
面白かったです！

ちなみに、電子書籍では461ページあります。