ホントは強い!同族経営
ビジネス理論で解析すれば課題と対策が見えてくる
日本経済に占める同族企業の比重は大きく、経営学の世界ではまさに今、研究が進んでいる分野です。
「実務と学問の世界をつなぎ、次世代の経営をよりよくする指針を残したい」という星野リゾートの星野佳路代表が、
ファミリービジネス マネジメントの理論と実例を探求。本書はその知見をまとめた一冊です。
ファミリービジネスは近年、注目が高まっている経営学の一分野です。
なぜファミリービジネスが強いのか。星野さんの見解も交えてたっぷりご紹介します。
一方で、ファミリービジネスには特有の弱みや課題があることも事実です。
経営者の親子や家族、親族の確執。そして絶対的権力を握る創業家出身社長の長期政権下で進む、組織の腐敗など。星野さんも嫌というほど経験しています。
このような問題が、なぜ起こるのか。そして特有の課題を乗り越え、本来の強さを存分に発揮するには、どうしたらいいのか。
星野さんは、この4年間、忙しい社長業の合間に全国各地に足を運び、この問いに対する答えを探求してきました。
本書では知的刺激にあふれた星野さんとの旅路を、皆さまにも存分に味わっていただきたいと思います。
そこから得られる知見は、ファミリービジネスの経営者や後継者、社員にとって大いに役立つものです。
ファミリービジネスは、かつて「ビジネススクールでは教えてくれないこと」でした。
しかし、今では、ビジネススクールの一科目として確立されつつあります。
ファミリービジネスの特性の理解は、日本でもこれから、ビジネスパーソンにとって基本的な要素の一つになっていくことでしょう。