親と喧嘩して家出(?)してきたイトコであり恋人の“ねむ”。
両親公認の関係と言う事もあり自然と預かる事になる。
ただし“卒業まではプラトニックな関係”で……と当然釘を刺された上で……。
とりあえず、急にこんな状況にってしまったので近くのコンビニに買い出しに……当然“ねむ”は、ご機嫌斜めでついて来ない。
買い出しを終え戻ると……“ねむ”は、俺をちらりと見るだけで何も言わない。
よく見るとそこには、同僚から預かっていたエロ本……女性に首輪を嵌めて、鎖で引っ張ったり縄で縛り上げたり、猥褻飼育、奴●調教しているような写真が散りばめられているSMモノが……。
「わたしと、してくれないのって……こういう趣味だから……? わたしとじゃ、普通のエッチしかできなさそうだから……!?」
そして“ねむ”は、そんな俺を冷ややかな目で見つめながら、自分の鞄をゴソゴソとあさり始めた。
そして、あっけにとられる俺の目の前に、あろうことか首輪を差し出してきたのである。
「早く! ほら、付けてっ、わたしの首に、首輪、付けてよっ……別に、わたしは付けたくないけど……!! 早く! この首輪、付けてっ……にぃが付けて! ううっ、この本の女の人みたいに、首輪、嵌めてよぉおっ……!!」
「わかったよ、まったく……」
だから俺も、仕方なしに首輪を受け取るしかなかった。
こいつは、とにかく強気で意地っ張りなのだ。
わがままというより、強情、頑固。
俺が言うことをきいてやるまで、押しの一手で絶対にあきらめないから――。
こうして“憲太郎”と“ねむ”の『首輪つき』な日々が始まります。
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