(どいつもこいつも芋臭い。つまらない学園生活になりそうだ……これなら、イイ女を持ってくればよかった)
政治家である親の都合で田舎暮らしをすることになった‘赤生田紀人’。
もともと女遊びが趣味だったこともあり、田舎での生活に気分が萎えかけていた。
が、その時教室にドアがぶっきらぼうに開かる。
(ほぉお……こんな女もいるのか)
都会の女よりは垢抜けてはいないが、クラスの中では群を抜いて美人。
スラッとした長身で体形も凹凸が立派だ。
「おい」
「あ? んだよ」
「お前、名前はなんだ?」
「誰だこのちんちくりんのクソブスが」
女は‘紀人’に向けてつばを吐きかける。
そして睨んだ鋭利なまなざしは本気で怒りを示していた。
(僕に向かってあの態度……いい! じつにいい! 気に入ったぞあの女! ああいう女ほどモノにする価値がある。都会の女どもと同じようにアイツも僕の女にしてみせるよ)
※注意
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