表現が苦手でも「伝わる文章」は書ける

「この人の想いや知識、経験は絶対に発信したほうが良いのに……」
仕事をする中で、このように考える機会が私にはたくさんありました。

私は起業して３年目の個人事業主で、ライターとしての仕事は「文章の執筆代行」や、ときには「Ｗｅｂマーケティング」もします。お客さんのビジネスを理解して、売上をあげるお手伝いをする仕事といえます。

お客さんを理解するために、その人がこれまでなにを経験してきたのか、なにを学んできたのかという話をじっくり聞きます。そして、「その経験や知識自体を求める人は多いだろうな」と感じますが、意外にも、発信することに抵抗を感じる人は多いです。

・ＳＮＳやブログ、動画など発信することに抵抗がある人
・自分自身の想いや経験、知識に価値があるのか不安な人
・自分のことを人に話すことが苦手な人

非常にもったいないです。発信することで、発信を受けた人が「これこそ知りたかった！」とわからないことがわかったり、不安が解消されたりします。また、発信する人がビジネスをしているなら、集客やブランディングにもつながります。

また、発信には、自分自身のことをより理解できるという、嬉しい副産物もあります。自分自身のことをより理解できれば、他人や社会の価値観に振り回されず、気持ちを楽にして生きられます。

この本が少しでも、発信へのハードルを下げ、あなた自身の理解と仕事が加速していくことに貢献したら、私にとってこれほど嬉しいことはありません。


目次
はじめに

第１章　あなたの思いや経験、知識には価値がある
①　あなたが発信することに意味がある
②　１人の心に刺さる内容は結果的に大勢の心に刺さる
③　いいねやコメントがなくても仕事につながる

第２章　発信することがあなた自身のためになる
①　自分をより理解するなら発信しよう
②　新たな思考や価値観、アイデアが生まれる
③　発信は「問題の解決」にもなる

第３章　「伝えること」に関する３つの誤解
①　「上手い文章」は必要ない
②　「ある分野の専門家」である必要はない
③　価値観をつくる経験はだれにでもある

第４章　表現が苦手でも「伝わる文章」が書ける７つのコツ
①　わかりやすい文章を書く
②　仲の良い人に話してみる
③　だれに書きたいかを具体的に決める
④　必ず見直す
⑤　発信するためのツールを統一する
⑥　考えなくても話せることを書いてみる
⑦　そもそも？　と自分に質問を投げ続ける

第５章　発信をはじめた方々の声

著者プロフィール

岩井聡史
愛知県の国公立大学卒業後、海運会社へ就職。その後、人の想いを伝える仕事をしたいと大手広告代理店の営業部へ転職。求人広告の新規営業を経て、２０１９年にＷｅｂライターとして独立。独立後は、年間２００本近くの記事を書き、書いた記事はＬＩＮＥニュースにも掲載される。
ライターとしての経験を積んだ後、ＵＴＳＵＷＡ出版に所属。Ａｍａｚｏｎランキングの２００部門で１位を獲得した出版社で、ブランディング出版を手がける。
他にも政治家、個人投資家、女性起業家、外資系企業の営業部長をクライアントにもち、文章を軸にした「伝える」ことで貢献。
「あなたの想いや経験、知識を“伝わる”カタチに」を仕事の信念としている。