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“彼ら”はあらゆる場所にいた!第二次世界大戦前夜――ソ連のコミンテルンと米国共産党は、アメリカ社会に大掛かりな工作活動を仕掛けていた。それは、当時のルーズヴェルト大統領の民主党政権内部から、マスコミ、作家、ハリウッド、演劇界、労働組合、キリスト教団体、ユダヤ系団体、教育者、学生、婦人団体など、あらゆる階層に及んだ。日本外務省ニューヨーク総領事館が昭和14(1939)年に作成した機密文書「米国共産党調書」で明らかになった恐るべきソ連のスパイ活動の実態!ルーズヴェルト政権下でソ連・コミンテルン、米国共産党のスパイがどの程度大掛かりな秘密工作を繰り広げていたのか。その全体像を提示しているのがこの『米国共産党調書』だ。ある意味、「ヴェノナ文書」に匹敵するぐらい、衝撃的な内容がここには記されている。あの外務省が、コミンテルンや米国共産党に関する詳しい調査報告書を作成していたと聞いて驚く人もいるかもしれない。しかもその内容たるや、スパイ映画顔負けのディープな世界が描かれている。(「はじめに」より)※本書は2020年3月に発行した『日本外務省はソ連の対米工作を知っていた』((育鵬社)を改題し、2022年2月に起こったロシアによるウクライナへの全面侵略を踏まえて加筆・修正を加えて新書化したものです。【目次】第一章 戦前の日本のインテリジェンスと国際共産主義第二章 『米国共産党調書』作成の背景第三章 米国を覆った「赤の恐怖」第四章 内部抗争から「統一戦線」へ第五章 スパイを送り込め――内部穿孔工作第六章 スパイとテロリストの養成第七章 ユダヤ工作と活動資金第八章 マスコミとハリウッド乗っ取り工作第九章 反日宣伝を繰り広げたキリスト教・平和団体第十章 第二次大戦後、明らかになった対米秘密工作
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