「空気の読める女になりなさい」
祖母の教えである。
小さな頃から叩き込まれた空気を読むという行為。天涯孤独になってしまったチェルシーは、突然現れた男爵家に実家を追い出され、名前まで奪われてしまう。
起死回生を狙って孤児院で生活を始めたチェルシーの元を訪れたのは――?
「おい怪我を見せてみろ」
「お構いなく」
「いや、怪我してるだろ」
「大丈夫です」
「放置しているこっちが煩っちゃうんだよ!」
「大・丈・夫!ですよ~!」
これは、変な空気の読み方しながら大好きな令息に溺愛され、ざまぁをしていく少女の物語。
*投稿サイトの内容を、大幅に加筆修正しております。
『自称空気の読める令嬢は、義兄の溺愛を享受する【分冊版】1』には「小さくたって空気を読みます」~「お年頃ですが空気を読みます」(前半)までを収録