リアン、クロエ、リーチェの全員が、ようやく婚約解消をすることが決まった。
それぞれ婚約解消後の新たな相手も定まり、彼女たちの元婚約者のざまぁも着々と進んでいった。
一方ツェツィは、グレイに一番粘着していた妃の想像妊娠騒ぎなどがありつつも、着々と後宮からの妃の放逐を進めていく。
周囲にもほぼ「ツェツィが正妃」という認識が浸透し、ツェツィが正妃になる日もいよいよ目前に迫る。
だがここにきて、グレイが成長したツェツィを意識し、少し距離を置くようになった。
それに対して複雑な感情を抱くツェツィ。
明らかに両想いにも関わらず、童貞こじらせたグレイと喪女マインドが抜けきらないツェツィはお互いの気持ちが理解できずに、ふたりは地味にすれ違いーー。
『モブ令嬢は特殊設定もち(21)』には「大人の余裕よ帰って来て」~「二人目解放、そして事件です(後編)」までを収録