人生に意味なんてあるだろ。マイノリティの生きづらさと向き合いながら、確かな希望を見出す29篇のエッセイ。
人生に意味なんてあるだろ。
マイノリティの生きづらさと向き合いながら、確かな希望を見出す29篇のエッセイ。
世界の中心はお前じゃない、私でもない。
やさしいって、こういうことだったんだ。
上坂あゆ美(歌人・文筆家)
誰のせいにもしない。
納得するために、命がけで書く。
すごい人がいる。
岸田奈美(作家)
すごく楽しい本なのに、
なんかどこまでも救われてしまいました。
花田菜々子(書店員)
本書「はじめに」より
LGBTQのシンボルカラーはレインボーですが、ゲイとして生きてきた僕のこれまで
は、どちらかと言えばグレーでした。
本書には、グレーな毎日にいちいちライフを削られる僕の弱腰な人となりと、それでもグレートなライフを諦めたくない僕の意地のようなものが込められています。
自分と同じように、毎日わからないことばかりで喫茶店の端でうずくまってしまうような
人がもう一度席を立ってみようかと思うその助けに、少しでもなればと願っています。
なんとなく前向きになれたり、なんとなくホッとしたりする、そんな曖昧な希望があるよう
な、ないような、そんな本であってくれたらと願っています。
【目次】
美学という平等
やさしいつくりもの
笑ってのぼる、その悲しみについて
よろしうやりや
傘がある
また(気が)合う日まで
愛にも難易度がある
バック・トゥ・ザ・鶴瓶
おたのしみ権(利)
かわいそうなこと
未熟者には「へへへ」がお似合い
やさしさは、どこへいく
想像の彼
ときに下ろうと、上り坂にたつ
まだ会っていない人がいるのよ
おれは、おれなりに
晴れやかな後悔
コミュニケーションは急げない
心のヒダ
救いの手はひかっている
感謝は、遅れてやってくる
適当なおじさん
両手ですくうように
おれの個性は、おれが決めるんだぜ
みつばちへ
さようなら、鏡月
Piano Man
幸福な道
幸福な道の先
あとがきにかえて