千葉県で圧倒的な進学実績を誇る
渋谷教育学園幕張中学・高等学校、通称「渋幕」
初の教育メソッドを公開!
東大をはじめとする国内の難関大学や海外大学への高い進学実績のほか、サッカー元日本代表の田中マルクス闘莉王、アナウンサーの水卜麻美、直木賞作家の小川哲など多彩な卒業生を輩出する渋幕の、40年に渡る驚きの教育方法がついに明かされる!
チャイムが鳴らない、校則がほとんどない、研修旅行は現地集合・現地解散、メイクや髪型は自由、進路指導なし、帰国生がいて当たり前のように多言語が飛び交う……「自由」で「多様」な渋幕では、一体どんな教育が行われているのか? 想像を超える「教育理念の徹底」を、それぞれの家庭や学校に活かすためにどうすればよいのか、1000人以上の教員を取材した敏腕教育ライターが解説!
【目次】
序章 自ら学ぶ土壌はいかにして作られるのか
全国屈指の進学校が進学実績より大事にしていること
「自分で決断していく時代」への対応力が自然に身につく環境
「挑戦しなさい」「勉強しなさい」といっても効果がない理由
探究学習で「問い」を立てられない子どもたち
「自ら学ぶ力のつけ方」を
年間突き詰めた驚異のメソッド
第1章 「子どもに委ねる」で自主性が育つ
(1)積極的に失敗させる
(2)「渋幕的自由」とは何なのか?
(3)生徒たちの口ぐせは「アイデンティティ」
(4)根底を支える理念は「倫理感」
(5)いじめが起きにくい考え方
(6)自らを知り、自らを考える「自調自考」
第2章 ゆっくり育てることで「学びの楽しさ」を発見
(1)成績アップを急がない
(2)教員と生徒は「対等」な関係
(3)「先生からNOといわれたことがない」、自由だから自分で考える
(4)入試で大事にされるのは、「思考力」「読解力」「好奇心」の3つ!
(5)シラバスは現在地を俯瞰するための「ドローンの目」
(6)「授業で生徒がどんどん発言する」裏にあるものとは
(7)英語を人生の武器にするための秘訣は「音読」だった!
(8)理科の「実験」は成功するよちも失敗する方が財産になる
(9)定期テストの問題は先生からの挑戦状
COLUMN 一筋縄ではいかない! 渋幕のユニークな過去問
第3章 多様な環境での自己決定が幸せには不可欠
(1)データも証明! 自分で決めると幸福になる
(2)40年前から続くノーチャイム制度
(3)校外研修は現地集合・現地解散
(4)行事には高校3年生になっても没頭する
(5)日本語と英語が飛び交う環境で「国境がない時代」に浸る
(6)グローバル社会に飛び込むニュージーランド研修
(7)中学入学組と高校入学組の違い 1
(8)もめごとが起きたときの解決方法も学べる
進路実現だけではなく、やりたいことを応援
(1)進路は〝指導〟しない
(2)自調自考論文が職業選択につながることも
(3)ステータスよりも興味を優先する生徒たち
(4)日本で育っても海外大学という選択肢
(5)「『自分で決めた』の積み重ね」だけが辿り着けるゴール
(6)生徒は「未来からの留学生」
COLUMN 渋幕の卒業生はどんな道に進んでいる?
※本書の取材は2023年10月から2025年3月にかけて行われたものです。基本情報や登場する教職員の役職や配置、生徒の在籍学年は当時のものとなっています