前世で愛読していたファンタジー小説に転生したユイト。しかし言葉はわからず、物語の内容も前世の記憶もあいまいなよう…。本の内容だけは理解できる【解読スキル】を授かるも、この世界の識字率は高く、外れスキルなのでは?とがっくり。
どうせなら異世界を楽しもう!と心機一転、ユイトは周囲の会話から「当主である父は病に臥せっており、父の親友を名乗る男爵が怪しいこと」、そして「兄・ガイウスはそれに気づいていること」を突き止める。そんなユイトの視界に突如、「物語のターニングポイントが訪れました。【解読スキル】を使用し、しおりのページへ向かいますか?」と文字が浮かび、このままでは男爵を糾弾した兄が断罪され、一家は崩壊してしまうと表示され…!?
「こんなやつと遊んでいるひまはない!」と口では冷たいガイウスだったが、ユイトが言葉を理解していることに真っ先に気づき、協力して家族の危機に立ち向かうことに! 悪役貴族を前に気合十分な兄弟だったが、やはり一筋縄ではいかないようで…。
原作知識持ち赤ちゃん(0)×愛する家族を守りたい兄(8)、ちびっこ兄弟の領地防衛譚、開幕!