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ヒトの血を吸う蚊、私たち人間と直接触れあう機会が最も多いムシである。
蚊は、ヒトや動物に痒みだけでなく、時に「ベクター(運び屋)」として病気のもと(病原体)を与えるが、自身は病気になることはなく、歴とした固有の生態を持っている。
この驚異的かつ華麗な生きざまは、はるか昔から綿々と続いてきたもので、多様な生命現象の宝庫でもある。
本特集では、蚊という生物に魅了された研究者たちが、そのバイオロジーの面白さを読者に一気通貫で理解いただくべく、各研究の最前線を紹介・解説する。
ほか注目の寄稿「次世代動物モデルとしてのマーモセット―生物医学研究にもたらす意義と課題」や各連載も必見(「日本列島の多様な淡水生物 その進化と保全」「実験観察の勘どころ」「高校生物・ワクワク宣言!!」「植物を集める!!」「フォトコンテスト 生物科学学会連合」)。