連続誘拐事件が発生、米軍戦闘機が消失……そしてタコの姿をした火星人がUFOで襲来!?
遊馬は走った。そして叫んだ。「麻衣子!」手を伸ばした先には、浮上を始める巨大な発光する円盤。その球状の窓には、蛸型の生物に巻き付かれ助けを求める相棒の姿があった。次の瞬間、UFOはかき消すように消滅し、遊馬は地に膝をついた……。オカルト新聞の少年記者・天瑞遊馬。彼は過去にUFOに誘拐され金属板を埋め込まれた少女・赤城睦月の取材を進める。同時期、東京では謎の円盤が目撃された。相棒の聖麻衣子の誘拐、襲いくる宇宙人……事件の謎は、さらなる謎を呼ぶ。混沌とする状況の中、遊馬は怪人・猟奇王と手を組むことを決意する!
終戦間もない昭和29年の東京を舞台に繰り広げられる、新感覚オカルト冒険ミステリ『東京タブロイド』第3弾。
●水城正太郎(みずき・しょうたろう)
1971年東京生まれ。有限会社ホビー・データ勤務を経て『東京タブロイド』で作家デビュー。ライトノベルを中心に執筆。著作に『いちばんうしろの大魔王』等。アニメ『戦国コレクション』にて脚本を金澤慎太郎の名義で執筆。オカルトとルアーフィッシングを愛好。