帝国の隠されたソードマスター、イレーナ・ルイス。
家門の借金返済のため、ベックマン公爵家に侍女として仕えることになった。
そこで彼女が出会ったのは、剣の天才にして稀代の美男子として名高いカール・ベックマン。
「私にも好みがありますから。お坊ちゃまは私の好みではありませんので、ご心配なく。」
自身の容姿に群がってきた女性たちとは全く異なるイレーナの反応に、カールはたちまち興味を抱く。
カールはあの手この手でアプローチを開始するが、この平穏なメイド生活を何としても続けたいイレーナは断言する。
「神に誓って、惚れないようにします。信じてください。」
果たしてイレーナは、カールからの甘い誘惑を振り払い、自身のソードマスターとしての秘密を隠し通せるのか──。
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