「あなたの妻は今日から村の共有財産だ」
夏休みを利用して夫・修司(35)の故郷を訪れた美佐子。都会で共働きOLとして暮らす彼女にとって、夫の故郷は想像以上の閉鎖空間だった。古びた家並み、農作業で鍛えられた男たち──そして「労働で疲れた男たちを癒やす慰安係」の風習。
白布の簡素な衣を纏い、褌姿の村人たちが見守る公民館で始まる儀式、初めて晒す四つん這いの姿。夫は因習に逆らえず、壁際で目を逸らす。そして、男たちの荒々しい掌と欲望。羞恥と快楽の狭間で美佐子が辿り着いた答えとは。
清楚な都会派女性×田舎の土着的因習。人間関係の葛藤と官能が交錯する人間ドラマ、身体の変化と精神の覚醒を克明に描く官能をお楽しみください。
※ジャスミン書房エピソードは1話完結の短編官能レーベル。通勤時間や眠る前に読める“濃密で短い官能”をお届けします。