田園にひとり暮らす冴えない童貞百姓・弥助。
ある昼下がり、彼の前に現れたのは――艶やかな狐耳を持つ年増の妖女。
「童の百姓よ、女の裸など見たこともあるまい」
そう言って褌姿のまま、胸元をがばっと開き、豊満な乳房と腰つきを見せつける。
からかい半分のいたずらのつもりだった。しかし弥助は鍬を放り出し、土下座して哀願する。
「どうか、一度でいい、抱かせてくれ!」
仕方なしに応じた妖狐だったが──童貞百姓の獣のような執念に、一日中求められてしまう。
民話の郷愁と艶笑を織り交ぜた、和風エロティック短編。
いたずらのつもりが、逆に弄ばれ、そして嫁入りする――。
狐耳熟女と童貞百姓の淫らで滑稽な愛欲譚をお楽しみください。
※ジャスミン書房エピソードは1話完結の短編官能レーベル。通勤時間や眠る前に読める“濃密で短い官能”をお届けします。