京都の老舗料亭「卯月楼」。
表向きは政財界の接待を支える雅な料亭──しかし、その奥には選ばれた客だけに許される“極秘プラン”が存在する。
女将・水城佳乃、四十七歳。
凛とした立ち居振る舞いの奥に、豊満な身体と艶めく色香を秘めた女。
夫を早くに亡くし、経営者として生きてきた彼女だが、今宵は一人の女として政治家を迎え入れる。
地方から国政にのし上がった野心家・阿久根大吾。
票と金を握るだけでなく、女将の子宮までも掌握しようとする強欲な男。
「まだ孕めるやろ? わしの子を仕込ませてくれや」──
背徳の囁きに、女将は帯を解き、畳の上で妖艶に腰を振る。
畳に滴る汗、香の匂い、月明かりに照らされる白肌。
中年同士のねっとりとした快楽、繰り返される中出し。
そして、精液と票を結ぶ“孕ませ契約”が締結される──。
黒留袖の奥に潜む牝の本性。
政治と肉欲が交錯する一夜を描く、和情緒官能の決定版。
※ジャスミン書房エピソードは1話完結の短編官能レーベル。通勤時間や眠る前に読める“濃密で短い官能”をお届けします。