年に一度、地方の町内会が主催する温泉旅行。
しかし、その夜には参加した男たちだけが知る「暗黙の習わし」があった。
酒宴の後、夫を置いてきた人妻たちが、男たちの部屋をそっと訪れるのだ――。
翌朝、一番風呂を終えた親父たちが休憩室に集まってくる。
元建設会社社長の佐藤、鮮魚店主の田辺、元教員の山口、そして一番の助平と噂される浜田。
ビールを片手に語られるのは、昨夜の“戦果報告”。
「あの若奥さんなぁ、腰がしなやかで…中に出したら“あっ”て声をあげて抱きつきてきたぞ」
「俺の相手は『お腹にいっぱい入れてくれ』って自分から言ったんだぜ?」
美容院の若奥様、子供会役員、パートの後輩、妊活中の人妻…。
それぞれの腕の中で乱れた女たちの姿を、男たちは競い合うように自慢し始める。
やがて会話は「誰の“種”が一番強かったか」という、背徳的な孕ませ談義へと発展していく。
しかし、彼らはまだ知らない。
その密談を、障子の向こうで聞いている女たちの、意味深な笑みを――。
中年親父たちのリアルな会話劇と、生々しい回想シーンで描かれる濃厚な一夜。
熟女、人妻、背徳的なシチュエーションがお好きなあなたに贈る、極上の官能譚。
※ジャスミン書房エピソードは1話完結の短編官能レーベル。通勤時間や眠る前に読める“濃密で短い官能”をお届けします。