内容紹介文
はじめに
なんで、わてらが関西弁を教えるんかて?
それはな、関西弁がわてら猫によう似てるからや。
標準語が、きっちり毛づくろいされた「よそいきの顔」やとしたら、関西弁は日向ぼっこをしながら喉をゴロゴロ鳴らすみたいに、素直なキモチそのもの。飾らなくて、温かくて、人間との距離を一瞬で縮めてしまう不思議な力があるんや。
もちろん、たまに爪を立てて「なんでやねん!」てツッコむこともあるで。けど、それもじゃれ合いと同じ。
ほんまの信頼と愛情のしるしなんや。
かしこまらんでええ。不器用でも、ちょっとイントネーションが違ってもかまへん。
言葉の奥にある温もりに触れたとき、あんたの心もふっと軽くなるはずや。
さあ、ページをめくってな。
わてらの「ほんまの言葉」、あんたにもそっと教えたるわ。
著者:Jony
※本作はJonyの個人誌作品の電子書籍版となります。【81ページ】