女神・手児名の監視を逃れた秘境の村「凡樹の里」で伝説の剣を探せ!
社と手児名を守る浄化隊のメンバーであり、その特別な寵愛下にある隊長・逆井。彼は、牧場の一人娘ひいなを連れ出すよう女神・手児名(てこな)に命令される。だが人間の命を軽々しく扱う手児名に疑念を抱いていた逆井は、浄化隊が仕掛ける容赦ないやり方を見て、その指示に背き、ひいなとともに女神の目が届かない「凡樹の里」を目指す。一方、凡樹の里では、東日流の跡を継いでトミオジとなった高市が、伝説の剣を探して五霞山の洞窟を奥深く進んでいた。ヒイイロカネを精錬加工して造られたその剣は、“気”の倍増効果を持ち、意のままに操る調整器のような役割まで果たすというが……。
強大な力を持つ女神と人類の攻防を描いた伝奇アクション、第2弾。
●日野鏡子(ひの・きょうこ)
1966年生まれ。東京都北区赤羽で育つ。豊島岡女子学園卒。東洋大学文学部印度哲学科在学中にSF誌からデビュー。以降ライトノベル中心に多数上梓。代表作『エルンスター物語』『桜の國の物語』など。こよなく愛するもの・猫猫猫自由ネコネコ。