大学生活に馴染めず、退屈な夏休みを過ごすために帰省した童貞の僕・悠太。
蝉時雨が降り注ぐだけの田舎で、彼の燻る日常を打ち破ったのは、隣家に住む幼馴染の人妻・明美さんだった。
昔は「かっこいい姉ちゃん」だった彼女は、いつの間にか豊満な肉体を揺らす「女」へと変貌していた。日に焼けた肌、快活な笑顔、そして揺れるポニーテール。そんな彼女から、ある日の夕暮れ、衝撃的な願いを告げられる。
「二人目の子供が欲しいの。でも、うちの旦那じゃ、もう…。ねぇ悠太くん。あなたの種、私にちょうだい」
夫とのレスに悩み、どうしても子供が欲しいと願う彼女。その切実で、あまりにも背徳的な申し出に、悠太は抗うことができなかった。
夫が不在の夜だけ開かれる、秘密の寝室。排卵日を計算し、最も妊娠しやすい体勢を探る、目的のためだけのセックス。それは、快楽と罪悪感が渦巻く、禁断の《種付け儀式》だった。
初めての夜、割烹着を引き裂かれた昼下がり、嫉妬に狂った夏祭りの夜、そしてすべてを捧げ尽くした24時間…。
少年が「雄」へと変貌し、貞淑な人妻が「雌」の本性を曝け出す、ひと夏の記録。
彼のすべてを搾り取った先に、彼女が手にするものは――。