やわらかな語り口、しみじみとした読後感、そこに耳かき一杯の毒――それこそが新聞コラムの理想。批評精神が命でテーマも森羅万象にわたるが、大上段に振りかぶらず、説くのではなく語る。筆者が執筆してきたコラムを引きながら、わかりやすい物語があふれるSNS全盛の時代になっても、日経新聞で100年続く「春秋」にこめた想いを綴る。
【目次】
SNSの嵐の中で--改訂新版のためのはしがき
第1章 新聞1面コラムって何?
第2章 コラム書きのある一日
第3章 コラム書きのコラム解剖
第4章 コラムの中の作家たち
第5章 ネット社会のコラム
第6章 コラム書きの文章作法
改訂新版のためのあとがき