※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
1980年代に記された「夢日誌」。
そこには、夢と現実の境が溶けあう不可思議な記録が残されている。
金縛り、浮遊感覚、幽体離脱、そして精霊との邂逅――。
一ノ瀬秋谷という青年が、自らの夢を克明に綴るうち、幻想は現実へと滲み出していく。
恐怖と陶酔のはざまで、彼は“異界”の扉を開いてしまったのか。
自覚夢(明晰夢)や変性意識、シンクロニシティなど、精神世界と夢現体験をめぐる一人称の探訪記。
実話とフィクションのあわいに立ち上がる、もう一つの現実。