◆デビュー10周年記念作品◆
大藪賞作家が描く
慟哭の犯罪ドラマ
あのとき、
もっと話せていたら
あの人を殺めずに、すんだのかな。
まだ引き返せる。
あなたがニュースになる前に。
【著者からのコメント】
目に留まる短いニュース。
憶測だらけのコメント。
肯定。否定。あふれかえる世間の声と、
拾われることのない当事者の声なき声。
先入観ほど怖いものはないけれど、
人間はそれを捨てられない
生き物なのだとも思います。
それを浮き彫りにする5篇を
書いたつもりです。
プロローグの「私」は、
作者の私かもしれませんし、
あなたかもしれません。