ああこの読後感をどう文字にして伝えればよいのだろうか。爽快?感激?感動?充足感でしょうか。レイラの魅力が前面に引き出されていてウットリしてしまう。一見わがままというかもしれないが、彼女の生活環境で身についている習慣と一般世間での生活習慣のギ
ャップを見事に書いてあり、また頭の回転の良さ、突飛な発想による行動の全てと美しい容姿と憧れ要素満載です。レイラが、子供のころのフセインとのやり取りでは純朴であることがわかり、父王と国民に対する思いでは、成長してからも純粋で聡明であることがわかります。海老のエピソードも彼女の可愛らしさがとても表されていました。ヒーローのミカエルが世間でいうところの辣腕悪徳弁護士なのと、レイラが自身の計画を遂行するために、父王と対決するにふさわしい相手として選んでいたことが意外性があってとても面白かったのです。恋する相手と結ばれたい、けれども身分故の縛りからは逃れられない裏切りたくないという彼女の心中に感涙です。
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